今回は、Apple(アップル)の先進的なデスクトップオペレーティングシステ「macOS High Sierra」のダウンロード&インストールについてと、機能を解説します。
macOS High Sieraのインストール先のリンクとダウンロード方法、そして搭載されている新機能をサクッと確認できる。
ではまず、とにかくmacOS High Sierraをダウンロードしてインストールを紹介してから、各機能についてお届けします。
この記事の目次
macOS High Sierraをダウンロード(アップグレードする)&インストールする方法
以下の参照元:アップル
macOS High Sierraをダウンロード(アップグレード)する前に必ず確認するべき3つのこと
互換性を確認すること
OS X Mountain Lion 以降を搭載した以下のいずれかのモデルの Mac から、macOS High Sierra にアップグレードできます。
- MacBook (2009 年後期以降に発売されたモデル)
- MacBook Air (2010 年後期以降に発売されたモデル)
- MacBook Pro (2010 年中期以降に発売されたモデル)
- Mac mini (2010 年中期以降に発売されたモデル)
- iMac (2009 年後期以降に発売されたモデル)
- Mac Pro (2010 年中期以降に発売されたモデル)
メモリを確認しておくこと
- 最低2GBのメモリが必要。
空き容量を確認すること
- ストレージに14.3GBの空き容量が必要。
macOS High Sierraをダウンロードする
最新バージョンの Mac オペレーティングシステムである macOS Mojave なら、セキュリティの面でも一番安心で、最新の機能も使えます。macOS Mojave にアップグレードできないかご確認ください。
引用元:アップル
これを踏まえた上で、macOS High Sieraが必要な場合は以下よりダウンロードできます。
macOS High Sierraをインストールする
上記のリンク先(macOS High Sierraをダウンロードする)より、ダウンロードが終わると、自動でインストール画面になり、インストールが始まります。
後はいくつかの項目対して「続ける」をクリックするだけす。
インストール前に注意すること
macOS High Sierraをインストールするのは、iPhoneやiPadのように数秒や数分では終わりません。
僕の経験から言うと、やはり30分以上はみておく必要があるので、macOS High Sierraをダウンロード&インストールする場合は、Macを30分以上使わなくてもも済む時間帯に行いましょう。
いきなり仕事中にインストールを始めてしまうと、インストールが完了するまではMacを使えませんので注意が必要です。
macOS High Sierraがインストールできない?
macOS High Sierraをインストールできない方やアップデートできない方は、先ほど紹介した【macOS High Sierraと所有するMacの互換性】について確認しておきましょう。
その互換性がないと、macOS High Sierraをダウンロード&インストールができません。
macOS High Sierraの不具合
仮に使っているアプリやソフトなどとの相性が悪い場合もありますので、必ずしもmacOS High Sierraが正常に機能するかはわかりません。しかし、バージョンアップは常に行われていますので、不具合が生じた場合は、自分が所有するMacのmacOS High Sierraのバージョンアップを確認し、アップデートしてみましょう。
または、以下の最新のmacOS「macOS Mojave」にアップデートしましょう。
では、macOS High Sierraのダウンロード&インストールの紹介の次は、搭載されている機能についてサクッとお届けします。
macOS High Sierraとは?
macOS High Sieraではいくつもの機能が搭載されている
macOS High Sierraにより、Macユーザの皆様は、新しいコアストレージ、ビデオ、グラフィックスに関連した、様々なパワフルなテクノロジーが利用できるようになります。
新しいファイルシステムによりストレージはより効率と信頼性が向上し、High-Efficiency Video Coding(HVEC)のサポートにより小さいファイルサイズで美しい4Kビデオが楽しめます。
Metal 2により仮想現実(VR)コンテンツの制作が容易になり、パフォーマンスや処理能力も向上します。開発者向けのCore MLフレームワークでは、パワフルな機械学習により、予測·学習を通じて使うほどに賢くなるアプリケーションの開発が簡単になります。
macOS High Sierraでは、写真、Safariなど、Macユーザが毎日使っているアプリケーションにも多数の改良が加えられています。
引用元|Apple news room
Macシリーズに毎年提供されるmacOSの最新モデルです。毎回様々な問題提起を行い、俺たちユーザーにとっての使いやすさを追求してくれるApple様。
この情報社会においては、刻一刻とすごく早い段階で、色々なサービスが進化していきますので、それに合わせる、いやその最先端を読みながら、Appleは新しい機能やツールを提供しているんですね。
Macを使いやすくする新しい機能が満載
- VRのための新テクノロジー
- 高効率のビデオストリーミング
- 先進的なストレージ技術
- 写真/Safari/メール/メモなどのアプリの改良
- Macを好きになる要素満載
「ユーザの皆様はMacがますます好きになるでしょう」と、Appleのソフトウエアエンジニアリング担当のジニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。
では、macOS High Sierraの新機能を詳しく見ていきましょう。
macOS High Sierraの新機能
Apple File System (APFS)
- APFSは新しい先進的なストレージアーキテクチャで、Macに様々な新機能や、将来的なストレージ技術を導入するための拡張性の高い基盤を提供します。
- APFSは最新の高容量ストレージデバイスをサポートし、性能、安全性、信頼性のレベルも高めます。
- APFSの下では、複数のファイルやディレクトリの複製といった一般的なタスクはほぼ一瞬で完了します。
- データ整合を行う先進的な機能により、データは停電やシステムクラッシュから保護されます。
- APFSは、現時点ではオールフラッシュの内部ストレージを搭載するMacに対応しています。Fusion DriveおよびHDDを搭載するMacに対するサポートは、将来のアップデートにより提供予定です。
引用元:Apple news room
これはAppleの独自の新ファイルシステムになっており、無駄に重複されたデータファイルを意図的に発生することを防止したり、ストレージの容量自体の節約(最小限)に徹底したものになっており、SSDやフラッシュストレージに最適化されているようです。
データの読み書き速度や(データファイルのコピペなど)も、MBやGBに関わらず高速化され、ものすごく早くなっているようです。
HEVCのサポート
- HEVC(H.265)は新しい業界標準で、非常に効率性に優れた圧縮、ストリーミング、ビデオ再生を可能にします。
- HEVCでは品質を損なわずに4Kビデオが視聴できるほか、必要とされるのは現行のH.264規格より40パーセントも少ないストレージスペースです。1
- HEVCの導入により、これまでHD品質のビデオストリーミングのみ可能だったネットワークで、高品質の4Kビデオストリーミングが可能になります。2
- 新しいiMacとMacBook Proでは、HEVCのエンコーディングおよび再生はハードウェアアクセラレーションにより驚くほど高速かつ省電力で実行されます。
- HEVCの普及に向けて、Blackmagic Design、GoPro、Adobeなど、各社がAppleと協力しています。
引用元|Apple news room
4Kテレビや4K動画は、世の中の主流になりつつあり、すでに5Kのモニターなんかも出てきている時代です。
以下に詳しく記事にしていますが、MacBook Proの外部モニターであるLG Ultra Fine 5Kdisplayを俺は使用しています。凄まじい表現力ですので、色々な作業もはかどります。
関連記事:【MacBook Pro おすすめ ディスプレイ】 LG Ultra Fine 5K displayと4K displayの決定的な3つの違い。
つまり、4Kから次世代への映像規格が誕生しているわけですので、どんどん映像の保存形式のフォーマットも大容量になってくるわけです。
しかし、そこでAppleがそれに対応できるような独自のシステムを構築し、同じ画質を保ったまま保存ができる新しい業界標準規格がHEVC(High-Efficiency Video Coding)というわけです。
そういう新しい規格の誕生に、映像や動画編集サービスやデバイスなどを扱うBlackmagic Design、GoPro、Adobeも、HEVC(High-Efficiency Video Coding)に合わせた開発を進めてくれるというお墨付きです。
Metal 2
- Metalは、Appleの先進的なグラフィックステクノロジーで、最速かつ最も効率的にMacが備えるGPUパワーを引き出す手段です。
- Metal 2では、音声認識、自然言語処理、コンピュータビジョンのような次世代の体験を、機械学習を通じてサポートします。
- Metal 2ではAPIの改良のほかパフォーマンスが向上しており、Unity、Epic、Valve、Pixelmatorなどのデベロッパ各社は今後のアプリケーションの開発に存分に活用できるようになります。
- Macで高いグラフィックス処理能力を必要とする場合には、Thunderbolt 3とMetal 2を組み合わせて外付けのGPUを利用できます。
引用元|Apple news room
パソコンの使用環境や使用方法について、殆どの方々が”写真”や”動画”、そして”アプリ”を使う状況が増えていますので、テクノロジーが進むことにより、GPU(グラフィックス)の進化は切っても切れないものです。
あらゆるソフトウエアやアプリケーションを最適に、そして効率よく快適に動かすためには、Metal2の存在は極めて重要なポジションにあるわけです。
以下の記事でも書いていますが、TouchBar搭載型のMacBook ProシリーズのGPUには種類があり、そのGPUの能力を最大限に活かす最新のテクノロジーがMetal2というわけです。
関連記事: MacBook Pro 2016の15㌅のGPU搭載可能な「Radeon Pro 450/455/460」ってどうなの?って話。
Core ML
- Core MLは、機械学習のパワーを利用することで、まったく新しいタイプのアプリケーションの開発を可能にするフレームワークです。
- Core MLは、Metal、Accelerateの両フレームワークをフル活用することにより、コンピュータビジョンや自然言語処理といった機械学習にパワー、スピード、効率性を提供し、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)やRNN(再帰型ニューラルネットワーク)を支援します。
- Core MLを通じて行われる計算や処理はすべて、顧客のデータやプライバシーを守る意味から、ローカルデバイス上で行われます。
- Pixelmator Proのように、アプリケーション機能向上のためにすでにCore MLを利用している場合には、機械学習を通じて画像に含まれる様々な特徴を学習·検出することにより、インテリジェントな編集ソリューションを実現します。
引用元|Apple news room
デベロッパー向けのものですね。ここらへんは、素人さんや一般の方はそこまで知らなくてもいいです。
仮想現実(VR)のサポート
- macOS High SierraではVRコンテンツ制作を初めてサポートし、これにより没入感のあるゲーム、3Dコンテンツ、VRコンテンツをMacで開発できるようになります。
- 主要なVR企業がAppleと協力して、今年後半に登場予定の製品など、MacにおけるVRイノベーションを推進しています。
- Valveは同社のStreamVRプラットフォームをmacOSに最適化してHTC Viveヘッドセットの接続を可能にするほか、UnityとEpicはそれぞれのVR開発ツールをmacOS環境に提供します。
- 年末に向けて、Final Cut Pro Xがプロ向け360度VRワークフローに対応予定で、Macで360度ビデオの読み込み、編集、書き出しが可能になります。
引用元|Apple news room
こういった環境を構築することができるという、まさに開いた口が塞がらない状態です。
こんなゲームが主流になり、当たり前となる時代が来てしまうなら、末恐ろしいことになりますよね。
誰も現実世界に戻らず、ゲームの世界に入り浸り=引きこもり(外)になってしまいそうです。
現に、以下の記事にも書いていますが、このVRと人工知能(ニューラルエンジン)が組み合わさったら、人の存在時代の概念が大きく180度変わってしまう可能性があります。
「写真」アプリケーションのMimeoも使える
- 常に表示されるサイドバー、新しいフィルターや選択ツールなどにより、写真を素早く簡単に取り扱えるようになります。
- 新しくなった編集用のインターフェイスには、コントラストを微調整するためのカーブ、指定した色域で調整を行う選択的カラーなどが含まれます。
- Live Photosで、ループ、バウンス、長時間露光のような面白い効果を付けて加工したり、異なるキー写真を選んだりできるようになります。
- PhotoshopやPixelmatorなど、他社製の画像エディターその他のアプリケーションを「写真」アプリケーションから起動できます。編集結果は写真ライブラリに自動的に保存されます。
- 他社製のプロジェクト機能拡張のサポートにより、「写真」アプリケーションから直接、Shutterfly、WhiteWall、Wix、ifolor、Mimeo、Mpixが提供する印刷·出版サービスを利用できます。
引用元|Apple news room
Macのデフォルトアプリである”写真”について、その他のサードパーティ製のアプリケーションとの連動が容易になったということです。
また、デフォルトアプリの”写真”でできる編集機能もいくつか追加されたようです。
その他について
- Safariでは、音声を含むメディアの自動再生が行われないように設定できるほか、リーダー機能により記事は自動的にすっきりと整頓されたフォーマットで表示されます。
- Safariの賢い追跡防止機能により、広告主がクロスサイトトラッキングに利用するクッキーその他のデータが検出·削除されるので、自分の閲覧内容についてのプライバシーを保てます。
- MacのSiriがより自然な声で応えるようになるほか、音楽の好みを学習したり、カスタムプレイリストを作成したり、Apple Musicを使ってミュージックトリビアに答えてくれたりします。
- MacBook Proが搭載するTouch Barに、新しいコントロールバー(Control Strip)オプションが加わったほか、改良されたカラーピッカー、ビデオの詳細なコントロールが利用できるようになります。
- メモでは簡単な表が作成できるようになり、セル内での入力、編集、行や列の移動ができます。
- Spotlightでフライト状況の情報が探せるようになり、飛行機の出発·到着の時刻、遅れ、ゲート、ターミナル、さらには航路図なども知ることができます。
引用元|Apple news room
macOS High Sierraのまとめ
- 独自システムのApple File System (APFS)により、拡張性の高い基盤を提供し、性能、安全性、信頼性のレベルを高め、そのデータファイルの読み込み書き出しのスピード早くなった。
- ストリーミングやビデオ再生、データサイズの圧縮など、品質を損なうこと無く高速な処理を行いながら、尚且つ省電力なHEVC(High-Efficiency Video Codin)をサポートした。
- 先進的なグラフィックステクノロジーで、最速かつ最も効率的にMacが備えるGPUパワーを引き出すMetal2に進化した。
- VRコンテンツの制作やサポートによる開発ができるようになった。
- 「写真」アプリケーションでは、ユーザインターフェイスの改良、新しい編集ツール、他社製アプリケーションとの連係が可能になった。
などなど。
いかがだったでしょうか?
「macOS High Sierra」についての書籍もありますので、ガッツリ知りたい方はこちらもチェックしてみて下さい。
ということで今回は、Apple(アップル)の先進的なデスクトップオペレーティングシステ「macOS High Sierra」のダウンロード&インストールについてと、機能を解説しました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。当ブログは定期的に更新していますので、またぜひ遊びに来てください。
最後に、macOS High Sieraよりも新しいOSである「macOS Mojave」についての記事もまとめていますので、参考までにチェックしておきましょう。
新しいmacOS Mojaveで何ができる?新機能7つと要件
この記事では、MacOS Mojave(=モハベ)の主な特徴と機能である ―
- ダークモード
- stack/スタック
- FINDER/ファインダー
- News,株価,ボイス,ホームのマルチプラットフォーム化
- Group Face Time
- スクリーンショット
- Coutinuity Camera」,「macOS Mojave対応Mac一覧
こちらの7つの機能と1つにインストール前の注意点について書いています。
記事はこちら:MacOS Mojave 何ができる?おすすめ新機能7選とシステム要件!インストール&アップデート時に。
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