ミラーレス一眼 SONY(ソニー) α7Ⅱとα7ⅲのどちらを買おうか悩んでいるカメラ初心者の方へ。僕は7つの理由でα7ⅲの購入を決めました。
この記事では、α7Ⅱではなくα7ⅲを僕が選んだ理由として、両者の「決定的な違い=進化した点/新機能」を比較しながら、「α7ⅲを買う必要がある」という結論に至った7つの理由をお届けします。
あなたがもしSONY α7ⅲの購入を検討しているなら、確実に購入の追い風になることは間違いありません。
最初にお伝えしておくと、α7ⅲは写真と動画の両方の性能のバランスがとても良いので、α7Ⅱよりもα7ⅲを買うことを僕はおすすめします。
まず公式動画で、α7ⅲの特徴をサクッと見ておきましょう。
この記事の目次
α7Ⅲの特徴
α7Ⅲがα7Ⅱより進化した点/新機能
画像元:https://www.sony.jp(以下で使用しているイメージ写真含む)
α7シリーズは、デザインの外見上はほぼ同じです。若干、α7ⅲよりもα7Ⅱの方がコンパクトになっています。
では、そのデザイン以外での両者の「決定的な違い=進化した点/新機能」を比較して、α7ⅲのすごさをご紹介していきます。
新世代の画像処理エンジン搭載
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
発売日 | 2018年03月23日 | 2014年12月05日 |
センサー | フルサイズ (35.6×23.8mm) 裏面照射型CMOS |
フルサイズ (35.8×23.9mm) CMOS |
画像処理エンジン | 新世代BIONZ X フロントエンドLSI |
BIONZ X フロントエンドLSI |
画素数 | 総画素:2530万画素 有効画素:2420万画素 |
総画素:2470万画素 有効画素:2430万画素 |
ISO | 100-51200 | 100-25600 |
拡張ISO | 50-204800 | 50-25600 |
α7ⅲは新開発有効2420万画素35mmフルサイズ裏面照射型センサーなど画像処理エンジンであるBIONZ Xが新世代のものになったことで、α7Ⅱよりも約1.8倍の高速データ処理ができるようになっています。
また、上記の表でお分かり頂けると思います。特にISOの感度特性が大幅(約二倍)になっていることが数字上でも分かります。
ISO感度が高いとどうなるの?
「夜=暗い場所」に強く、「手ブレ」が防止されます。これは簡単に言うと、高画質&解像度が高いことに加え、写真ノイズの低減防止になるということです。
オートフォーカスが早い
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
AF方式 | ファストハイブリッドAF (像面位相差AF、コントラストAF) |
|
測距点 | 693点(位相差) 425点(コントラスト) |
117点(位相差) 25点(コントラスト) |
測距輝度範囲 | EV–3~20 | EV-1~20 |
α7ⅲの測距点の数字と、α7Ⅱの測距点の数字を比較して頂ければわかると思いますが、数字の差にかなり開きがあります。その数字から考えても、α7ⅲのAF(オートフォーカス)の速度がかなり向上していることがわかります。
先ほどご紹介したISOの感度特性が大幅に向上していることに加え、測距高度範囲の下限も-3EVとなり、低照度撮影の時でもAFがしっかりと動作(速度最大2倍)し、夜景の撮影や暗い場所でも力を発揮してくれます。
測距点=AFが早いとどうなるの?
測距点の数が多くなればなるほど、被写体へのピントが合わせやすくなります。子供が走り回っている時など、被写体の動きが激しい時、スポーツや鳥などに対して、ピント合わせのスムーズさに効果絶大です。
連写&RAW連続撮影枚数が向上
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
連写 | 10枚/秒 | 5枚/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW:89枚 JPEG:177枚 RAW&JPG:79枚 |
RAW:30枚 JPEG:200枚 RAW&JPG:27枚 |
シャッタースピード | 1/8000-30秒 | |
電子先幕シャッター | あり | |
サイレントシャッター | あり | なし |
上記の表でも分かる通り、α7ⅲの連射枚数(推奨された最適なSDカード使用時)が1秒間に10枚となっており、α7Ⅱよりも数字上は2倍となっています。ただ、JPEGのみα7Ⅱの連続撮影可能枚数が多くなっています。
そして地味にサイレントシャッターモードがα7ⅲに実装されています。これは例えば、カメラのシャッター音を出せない状況(子供の寝顔を撮影など)、静かにしなければならない環境での撮影に使うことができます。
ちなみにα7R IIIと並んで最速の連写枚数を誇っています。
連写できる枚数が多いとどうなるの?
例えば、陸上大会での走り幅跳びの選手を撮影しようとした時の連写撮影時、連写数が少ないとジャンプする瞬間は撮影できていても、肝心のジャンプ後の空中の写真が撮れていない場合が考えられます。しかし、連写数が多いと、空中でのコンマ数秒の瞬間でも、より多くの写真が撮影できるので、失敗も少なくなります。
30p:4K動画に対応
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
動画 | 4K 30p 4K HDR フルHD 60p |
フルHD 60p |
ハイフレームレート | 120fps(1920×1080) | |
ファイル形式 | XAVC S、AVCHD | XAVC S、AVCHD、MP4 |
映像圧縮方式 | MPEG-4 AVC/H.264 | |
音声記録方式 | XAVC S:LPCM 2ch AVCHD:Dolby Digital 2ch ドルビーデジタル ステレオクリエーター |
XAVC S:LPCM 2ch AVCHD:Dolby Digital 2ch ドルビーデジタル ステレオクリエーター MP4:MPEG-4 AAC-LC 2ch |
Log | S-Log2、S-Log3 | S-Log2 |
高ビットレート | 100Mbps | 50Mbps |
プロキシー動画 | 4K動画と同時記録 |
α7Ⅱ(フルHDのみの動画撮影)では対応していなかった4K動画撮影(30p撮影)にα7ⅲが対応し、120pのハイフレームレートにもなり、動画機能も確実に性能アップしています。
4K動画撮影対応だと何かいいのか?
「動画は何かを映像で記録するためのもの」だと考えるなら、まだまだフルHDで良いのかもしれません。しかし、世の中のあらゆるメディアの映像が4K時代に突入しています。つまり、デザイナー兼ブロガーである僕のようにメディアを運営している側である以上、情報を発信するという目的があります。
動画映像のクオリティーを5年後(5G時代)でも通用させるためには今のうちから4Kで映像を撮影する必要があります。iPhoneですら4K撮影ができる時代に、もはやフルHD映像でしか撮影できないカメラを買う事自体があらゆるコストパフォーマンスを悪くさせてしまうと思います。
ボディ内手ぶれ補正が向上
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
手ぶれ補正 | 5.0段分 | 4.5段分 |
なにわともあれ、α7ⅲはボディ内手ぶれ補正が向上したことは撮影する側からすると非常に助かります。オールドレンズを使う時でも、手ぶれ補正が行われるので、写真や動画を撮影するクオリティーが高まります。
バッテリーがかなり長持ちに
製品名 | α7 III ILCE-7M3 | α7 II ILCE-7M2 |
---|---|---|
バッテリー | NP-FZ100 | NP-FW50 |
バッテリーの型番が違うことがわかると思います。やはりα7Ⅱのデメリットとしてバッテリーの消耗が激しいという問題点があるようです。しかし、α7ⅲのバッテリーNP-FZ100はNP-FW50よりも約2倍のバッテリー容量を合わせ持っています。
撮影可能枚数は、ファインダー使用時で約610枚、液晶モニター使用時で約710枚というモンスターバッテリー!これはα7に比べて2倍以上のバッテリー持ちを実現しています。
バッテリーが長持ちならどうなるの?
1つのバッテリーで長時間撮影することができますので、荷物も減りますし、バッテリー交換をするという煩わしさもないですし、予備のバッテリーを買わなくても、バッテリー1つで事足りるということで、バッテリーが長持ちであることはコストパフォーマンスに優れている証拠でもあります。
USB Type-C端子対応
α7ⅲは、次世代端子であるUSB Type-C端子に対応。しかも、およびマルチ/マイクロUSB端子での給電に対応していますので、バッテリーをいちいち外さなくてもUSBケーブルで充電もできます。
まとめ
α7Ⅱにはないα7ⅲの新機能/性能
- 新世代の画像処理エンジン
- オートフォーカスが早い
- 連写&RAW連続撮影枚数が向上
- 30p:4K動画に対応
- ボディ内手ぶれ補正が向上
- バッテリーがかなり長持ちに
- USB Type-C端子対応
これは細かいことを言えば、ごく一部の性能比較に過ぎません。しかしながら、α7Ⅱを買うよりもα7ⅲを買う方がこれだけ大きな性能&機能の違いがあることが分かって頂けたと思います。
写真を撮影することも、動画を撮影することも考ええると、一眼デジタルカメラとしても非常におスすすめできるモデルです。とは言いつつも、「動画を撮影する」ということだけに着目した場合が、もちろん最高とは言えません。
しかしながら、僕としては冒頭でお伝えしたとおり、α7ⅲは写真と動画の両方の性能のバランスがとても良いので、α7ⅱよりもα7ⅲを買うことを僕はおすすめします。
さらに言えば、α7ⅱからα7ⅲに買い替えするのもおすすめします。
ただ、もちろんα7ⅲよりもα7Ⅱの方が価格としてはかなり安いので、金銭的な面を重視するのであれば、α7Ⅱでも写真と動画はもちろん美しく撮影できます。そして逆に金銭的に余裕がある人は、α7RⅢの方を買うという選択肢もあります。
ということでこの記事では、α7Ⅱではなくα7ⅲを僕が選んだ理由として、両者の「決定的な違い=進化した点/新機能」を比較しながら、「α7ⅲを買う必要がある」という結論に至った7つの理由をお届けしました。
なので僕はα7ⅲの購入を決めました!
α7Ⅱを購入しようか、α7ⅲを購入しよか、悩んでいる方の参考になれば幸いです。最後まで読んで頂きありがとうございます。また、お会いしましょう。
次はこの記事『良い写真の撮影する時のたった一つのコツは?それは心が動いた瞬間を撮ること。』で、写真撮影のちょっとしたコツについてもチェックしてみましょう。
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