クラウドファンディングをするための知識。
今回は、”クラウドファンディング”について、そもそもクラウドファンディングとは?というところから、その活用方法や歴史、そしてプロジェクト開始から終了、さらに成功の秘訣までをサクッとご紹介します。
この記事の目次
クラウドファンディングの始め方
クラウドファンディングとは?
単純に英訳すると、クラウド【Crowd】=群衆、ファンディング【Funding】=資金調達ということです。
つまり、一般(個人、企業、団体すべて)の方が、インターネット経由で、他の人々や組織に剤編の提供や協力などを行うことを指します。
クラウドファンディングとは、それの造語から生まれた言葉になるそうです。
クラウドファンディングの歴史
2006年のアメリカで、このクラウドファンディングという言葉が誕生しました。
そして、その2年後の2008年に、当時の大統領であるオバマ大統領「Obama for America」で注目を浴びました。
▷「Obama For America」の開発チームが作り上げた大規模な選挙システム
さらに1年後に、「Kickstarter」がスタートしました。
▷【初めて見る方へ】Kickstarterとは? 仕組み、特徴を解説 | Kickstarter fan!
簡単に言いますと、商品の試作品を作りたい!誰か支援する人はいない?いたら、これを商品化してプレゼントする!という感じです。
それが瞬くに飛躍していき、今ではスタートアップ企業の登竜門的なスタンダードにまでなっています。
それから、日本にクラウドファンディングという言葉が入ってきたのは、2011年の東日本大震災以降、その復興支援を目的として普及していきました。そして同年、READY FORなどのクラウドファンディングシステムのサイトが誕生しました。
クラウドファンディングの市場規模(世界基準)
- 2011年 15億ドル(1200億円)
- 2112年 27億ドル(2670億円)
- 2013年 51億ドル(5000億円)
- 2014年 162億ドル(2兆円)
どんどんその市場規模は膨れ上がるばかりです。
もちろん、ここ日本でも、クラウドファンディングの市場規模は拡大の一途を辿っております。
PRESIDENT Onlineの調査によると、2017年には、前年度から31.5%増の約500億円規模に拡大中。
日本にとって2016年は”クラウドファンディング元年”と呼ばれています。
クラウドファンディングの仕組み
僕は◯◯がやりたい!(商品をつくりたい、イベントを開催したい、お店をつくりたいなど)というアイデアを、クラウドファンディングのサイトに投稿し、そのアイデアに集客を行い、そのアイデアに協賛・投資してくれる支援者(新商品がほしい、お店に行きたい、イベントに参加したい)がいて、成り立つ仕組みです。
つまり、自分の夢、誰かの夢を、誰かに支援してもらって叶えるというものです。
もちろん、それだけ聞けば、よく聞こえますが、実際に支援して下さった方にリターン(見返りのようなもの)を提供しなければなりません。
クラウドファンディングをする上で準備するべきこと
クラウドファンディングでお金を集める目的は……
モノづくりを行うための費用
地域活性化の本の製作、音楽CD製作、町工場の新商品製作など
モノを購入するための費用
図書館の本の購入、ショップの家具の購入、新規事業の設備費用など
イベントを開催するための費用
お祭りの開催、映画の上映、個展の開催など
建築するための費用
途上国に学校を建築、カフェの開業、古民家の再生など
海外渡航への費用
事業を行うための運行費用、留学するための渡航費用など
など、まだまだグレーな部分が多いですが、先述したように、”夢”を叶えるために活用することが基本のクレドのようになっているようです。
クラウドファンディングのリターンとは?
類型は、③つあります。
寄付型、購入型、投資型(融資型、投資ファンド型、株式投資型)の3つです。
- 寄付型は、リターンなし。
- 購入型は、リターン(モノ、サービス、権利など)あり。
- 投資型は、リターン(金利、配当、キャピタルゲイン、株主優待など)あり。
クラウドファンディングの③つの特徴
- インフラ整備後のインターネットの驚異的な普及に情報発信のは−ヂルがすこぶる定価したことにより、簡単に情報発信ができるようになった。
- パソコンやスマホ(iPhone、Android)の普及、決済手段の多様化(クレジットカードやPayPalなど)により、支援手法が簡単手軽に高速化したことにより、簡単に支援できるようになった。
- SNSであるTwitter、Facebookの普及により、身近な人への情報発信も容易になり、かんたんに拡散できるようになった。
クラウドファンディングは資金調達以外の④つのメリットがある
- メリット①|PRプロモーション
- メリット②|テストマーケティング
- メリット③|新規の顧客の獲得
- メリット④|実績つくり
簡単言うと、クラウドファンディングで資金調達をする場合、人件費(準備を要する時間)以外のコストは実質ゼロと考えることができます。
つまり、成功しようがい失敗しようが、クラウドファンディングを開催したことで、それは個人、または企業の無料プロモーションとなり、商品を量産開発する前のニーズ調査として、事前に売れるか売れないか?のマーケティングにもなり、そのクラウドファンディングで、個人、または企業知る人もいるし、そのノウハウや実績となり、かなり高水準でのメリットは大きと考えることができます。
SNSでの拡散や、テレビや新聞社からの取材などを受ける場合もあります。
クラウドファンディングの準備から入金まで
主な③つのチャートを解説
- チクラウドファンディング掲載準備は約1ヶ月ほど
申込書、審査、サイト上にページを作成、修正作業、支援期間を決めて公開 - クラウドファンディング支援期間が約1〜2ヶ月ほど
掲載期間は、最長2ヶ月ほどで、掲載期間中はSNSを活用したり、取材などを受けながら拡散させていく - 支援金受取には1〜2ヶ月ほど
達成した資金の受取は、プロジェクト終了後の翌月か翌々月となる
クラウドファンディングプロジェクト(プロダクト)を成功させる5つのコツ
- わかりやすさ|シンプルに”夢”を伝えること
- つながり|SNSをフル活用させること
- リターン品|支援者のことを考える
- 準備期間|時間をかけれかけるほど進まない
- 根気|とにかく、準備やアフターフォローが必要
クラウドファンディング リターン品(例)とは?
リターンはどんなものがいいのか
支援者の方への”リターン=お返し”になるので、それはそれは魅力的であればあるほど、プロジェクトの成功への重要な鍵となります。
もちろん、プロジェクトに関係のあるもので、近隣や遠方の方へのリターンも考慮しながらも、特別感を保持し、プレミアムなリターンにするのがポイントです。
リターンの価格帯はピンきりですが、1つの価格帯だけではなく、いくつか(3個以上)の価格帯を用意しておき、リーズナブルな支援価格から、プレミアムな支援価格があると、リターン品の幅も広がり、支援者とって魅力的なプロジェクトにもなります。
例えばどんなリターン品がいいの?
- イベントプロジェクトなら、そのチケットやイベントTシャツ、イベントの協賛アナウンス、イベントチラシの広告掲載など。
- 商品開発プロジェクトなら、支援金で開発した商品、商品開発完成披露イベントへの招待、商品の限定モデルの販売、設計図やプロトタイプの副産物、商品への刻印サービスなど。
- 映画や映像作品プロジェクトなら、完成したDVD、監督や出演者のサイン入り、エンドロールに支援者の名前を掲載、完成品の優先販売、撮影ロケ地観光、試写会、上映できる権利など。
- 建築、場所作りプロジェクトなら、床や壁などに支援者の名前の掲載、オープニングパーティへの招待、施設全体yあ一部スペースの命名権、オリジナルステッカーやTシャツなど。
- 慈善活動プロジェクトなら、手紙やメール、レポート報告、写真や寄せ書き、活動中に作成した工芸品、チャリティーグッズ、活動報告イベント招待など
と、考えれば考えるほど、ひとつのプロジェクトから様々なリターン品を用意することができます。
双方にとってメリットのあるリターン品が、プロジェクトの成功のもっとも重要なポイントになると思います。
終わりに
いかがでしたか?
ということで今回は、”クラウドファンディング”について、そもそもクラウドファンディングとは?というところから、その活用方法や歴史、そしてプロジェクト開始から終了、さらに成功の秘訣までをサクッとご紹介しました
あなたが気になっているクラウドファンディングについての知識になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
クラウドファンディングサイト
実際にどんなプロジェクトが開催されているのかを以下のクラウドファンディングサイトで色々と確認してみて下さい。
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